それは危険なラブミッション


「……岬さんに全部知られたの」

「え?」

「結婚を壊すようルイから指示されて岬さんに近づいたことを……」


穏やかに笑っていたルイから表情が消える。
ルイは、持っていたフォークとナイフを音もなくテーブルへと置いた。


「ごめんなさい……」


頭を下げたまま、上げられなくなる。

ルイは、どんな失望の言葉を私に投げ掛けるだろう。
“面白い女”どころか、“使えない女”に大幅格下げに違いない。

もう会わない方がいいと思いながら、これっきりだと言われることが怖いという矛盾を抱えて胸が苦しかった。
自覚した途端、あっという間に大きくなった想いがつらい。


「そうか」

「え……?」


随分とあっさりした返答にハッとして顔を上げる。