それは危険なラブミッション


「……どういう意味?」

「今にもあの豚に噛みつく勢いだ」

「――っ、ひどい。そんなに食い意地は張ってません」


テーブルのそばに置かれた豚を指差してクククと笑うルイに言い返す。
……とはいっても、豪華な料理を前にして目を輝かせてしまったのは事実なのだけれど。


「どこのホテルを視察してきたの?」


私の素朴な質問にルイが目を瞬かせる。
大好きなバリ島。
私には泊まれないような高級ホテルだとしても、プロの目から見て、どのホテルのどういった点が良かったのか、率直な意見が聞きたかった。


「視察、しにきたんでしょう?」

「……そうだ」

「どこのホテル? ここもすごく素敵よね。私、初めて来たの」

「そうか、それは良かった」


いつか泊まってみたいと憧れていたものの、全室ヴィラタイプのこのホテルは、私には手が届かなかったのだ。