それは危険なラブミッション


「フロントでおすすめのレストランを聞いたんだが、それなら部屋でキャンドルライトディナーはどうかと言われたんだ」


だからって、こんなの……。
思いもしないサプライズに、その場で動けなくなった。

ルイにしてみれば、私へのプレゼントというわけじゃない。
単なる、ホテル視察の一環。
そうだと分かっていながら、ルイと過ごす夜が愛しさを増していく。


……私、ルイのことが好きなんだ。


それは突然に顔を出した自覚症状だった。

あまりにも唐突すぎる感情に戸惑う。
岬さんに全てバレてしまったことをルイに報告できなかったのは、ルイとの繋がりをなくしたくなかったから。

慣れない扱いなのに、ルイのエスコートを嫌だと感じなかったのは、その手に触れたかったから。
ルイとの会話が、いつだって楽しかったのも。
ルイの傍若無人ぶりに嫌気がささなかったのも。

挙げればキリがない。
これで全て説明がついてしまった。

思い知った脱力感とは真逆の高揚感に包まれる。
ただ……この恋は、絶対に報われない。