それは危険なラブミッション


なす術もなく、トボトボと店へと舞い戻る。


「ダメだった?」


すぐに戻った私の表情を見て不安そうに聞く夕菜に頷く。


「莉夏、ごめん。私が話を振ったから……」

「夕菜のせいじゃないよ」


首を横に振る。
夕菜が責任を感じるところじゃない。
全部、私が悪いのだから。


「マスターにでも聞いて来たのかな……。どうしよう……」

「夕菜は悪くないから」


悪いのは100%、この私。
許してもらおうとすることすらいけないことに感じた。

これでよかったのかもしれない。
借金のために人の心を弄ぶなんて、やっぱりしてはいけないことだったのだ。
岬さんが去り際に見せた悲しい顔に、胸が痛くなる。

そして、同時に、どこかホッとしている自分もいたのだった。