それは危険なラブミッション


「ほら、掛け直しなって」


そうまで言われて拒否するのもおかしい気がして


「……すみません、それじゃちょっとだけ」


脱いだ靴をもう一度履いて、岬さんの座るシートから少し離れた。

コール1回、鳴るか鳴らないかでルイが出る。
まるで、携帯を握りしめて今か今かと待っていたような速さ。
やっぱり何かあったのかもと、ちょっとした緊張が走る。


「何かあったの?」

『いや、別に』

「別に?」


拍子抜けする返答に脱力する。
緊急事態がなかったことに対してはホッとしたものの、ちょっとした苛立ちが頭をもたげる。
おかげで、岬さんに不信感を持たれてしまった。


『岬と一緒だと言っただろう。首尾はどうかと思っただけだ』