「そう……。この前はご馳走様」
「口に合ったか?」
「うん、すごく美味しかった」
多分、私が今まで食べたウニの中ではダントツの美味しさだ。
さすがは、ルイの買うものだと妙に納得してしまった。
「それはよかった」
ふと、ルイの視線がレジ台の上で止まる。
そこには、お昼に夕菜からもらった動物園のチケットがあった。
あとで達哉くんと麻緒ちゃんにでも渡そうと、忘れないように置いたのだった。
「動物園?」
ルイがポツリと呟きながら手に取る。
「さっき友達からもらったの」
「岬碧衣でも誘うのか?」
「都合が悪いんだって」
「振られたというわけか」
「……そういう訳じゃないわよ」
ルイが半分笑いながら言うものだから、つい反発してしまう。



