それは危険なラブミッション


「大丈夫です。気にしないでください」

「莉夏さんの友達がせっかくくれたものだから突き返すわけにもいかなくて、つい受け取ってしまったけど……」


岬さんって、本当に優しい人なんだ。
その場で断ることだってできたのに、夕菜の気持ちを先に考えられるのだから。


「本当に気にしないでください。私、誰か他の友達でも誘ってみます」

「今回は無理だけど、莉夏さんさえよかったら、今度どこか連れ出してもいいかな?」


照れくさそうに私を見つめた。


「はい、ぜひ」


ここへきて、トントン拍子に進んでいく私の“借金帳消し作戦”。

胸の奥でチクチクと走る痛みに、必死で目を瞑る。
ここまできて引き返すわけにはいかない。
岬さんに笑顔で答えながら、心の中には陰りが射した。