「お客様からいただいたんだけど、私、その日までには行けそうもないのよ」
よく見てみると、それは動物園の入園引き換えチケットだった。
有効期限は3日後。
ちょうどお店の休みも重なるけれど……。
「どうもありがとう」
岬さんはそれを快く受け取ったのだった。
ということは、岬さんとデート……?
そう改めて考えると、なんだか意識してしまう。
「二人で楽しんできてね」
とびきりの笑顔を置き土産に、夕菜は接客へと戻った。
「莉夏さん、ごめん」
「あ、いえ、こちらこそすみません。嫌だったらいいんですからね?」
「いや、そうじゃないんだ。莉夏さんと行きたいのはやまやまなんだけど、その日までだとすると、ちょっと時間を取れそうにないんだ」
期限はたったの3日。
副社長ともなれば、スケジュールの都合がつかなくて当然だ。



