「莉夏さんって、意外と意地っ張りだね」
クスクスと笑う。
そういえば、ルイにも似たようなことを言われたっけ。
あまり自覚はないのだけれど……。
「……ごめんなさい」
「いや、謝るのは僕の方。強引に押し付けたりして悪かった。申し訳ない」
「や、やめてください」
岬さんが深く頭を下げるものだから、急いで顔を上げてもらう。
「実はよく言われるんだよね、押し付けがましいって」
困ったように頭を掻いた。
「そんなことないです。岬さんはきっとフェミニストなんですよね」
「フェミニストか。そう言えば聞こえはいいけどね。っと、そんなことより、これ」
私に履かせることは、まだ諦めていないらしい。
ヒールに両手を添えて差し出した。



