それは危険なラブミッション


「このまま帰りますから」

「え、だって、それじゃ無理だよ」

「両方とも脱げばいいだけですから」


履いていた方も脱ぎ、裸足で立ち上がった。
ひとまず岬さんに会うことはできたわけだし、今日のところは帰ろう。


「お礼が遅くなってしまいましたが、この前は本当にありがとうございました」


言いそびれていたワンピースのお礼をして、「失礼します」と岬さんに背中を向けた。

裸足で外を歩くなんて、大人になってからはビーチ以外で初かもしれない。
人目は気になるけれど、足の裏の感触は思ったほど悪くはなかった。
ホテルの前からタクシーに乗れば、全然問題ない。

そんなことを考えながらエントランスに向かって歩いていると


「莉夏さん!」


岬さんの声が響き渡った。

立ち止まって振り返ると、岬さんが軽やかな足取りで私の元へ近づく。