この後言われることなんてわかってる
「ダメ!拒否権なし!!」
…ですよねぇ…言われると思った
でも出来ないものは出来ないよ
だって…
「やり方わかんないもん」
宙からの無言の威圧感
”見様見真似でやってみろ”とでも言うかのような視線
「じゃ、じゃあ…目つむってよ」
『しょうがねぇな』と目をつむる宙
…逃げるなら今しかない
逃げちゃえ!
そう思いドアの方を向いた瞬間
「どこいくの?」
…腕をつかまれた
後ろを振り返らなくても分かるが、一応振り返ってみる
予想通り妖しげな笑顔を浮かべた宙が目に入る
「は、い…。どこにも行かないです」
もうこうなったら覚悟を決めるしか…あ!いいこと思いついた!
「こ、今度、宙の家に遊びに行きたい!…その時じゃ…ダメ、かな?…」
”えぇぇぇぇぇぇ”という宙の心の声が聞こえてくるよう
だってよく考えてよ!
ここ教室だよ?
「…わかった…その時絶対な」
しぶしぶという様子で納得してくれたのだった



