「瑠衣が…あいつしか見えてないのは分かってる…でも、諦めきれない」
そう言って私の腕を引っ張ろうとした瞬間
私と蓮斗先輩の間に誰かが飛び出した
この後ろ姿は…
「宙…」
走って来たのか、息を切らした宙が私の目の前に庇うようにして立っていた
「人のものに手出さないで下さいよ…先輩!!」
笑顔を浮かべているが、目が笑っていない
宙は私の手を蓮斗先輩から奪い取り強く握った
そして先輩と向かい合う
「諦めきれないなら…諦めさせてあげましょうか?」
??
宙?
「…どうやって?」
「クラスマッチ…3種目ありますよね?…先に2勝した方が勝ち…ってのは、どうですか?」
「もし君が負けたら?」
「…瑠衣を1日貸してやるよ」
宙!敬語!!
って…え?…はい?
なんで私抜きで話が進んでるの?
「…わかった。…瑠衣とデートか、楽しみだな(笑)」
「…勝てたらな…俺が勝ったらこいつのこと、きっぱり諦めろよ」
「わかってる…AブロックとBブロックそれぞれに1-Sと2-Sを入れてもらうように先輩に頼んでおく」
「あぁ…。瑠衣は渡しませんよ?先輩」
「フッ…どうかな。…瑠衣、じゃあね!」
え?わ、私!?
「あ、はい!さようなら」
蓮斗先輩は教室から出ていった



