「龍が、他の女の子とね…」
「…そっか」
「私って…そんなに」
『魅力ないのかな』
そう言いかけた時
「そんな事ない!」
突然、彩翼が大声を出した
「お前の良いところは、俺が一番知ってる」
いつも笑顔でクラスのムードメーカーの彩翼が真剣に話を聞いてくれたことが嬉しくて涙が溢れた
「彩翼…っ…あり、がと…」
彩翼は一瞬辛そうな顔をしたが、すぐに優しい笑顔に戻る
「蓮華…」
私の名前を呟いた彩翼が私を抱きしめた
そのぬくもりが温かくて
…弱い私は甘えることしか出来なかった
強くて優しい彩翼にしがみついていないと、自分が闇に埋もれてしまう気がしたから



