その時、またもや別荘の方から足音がした
見なくても誰だかわかる
「あれ?…彩翼?…」
「え?蓮華?…」
あとから現れたのは蓮華
蓮華はきょろきょろと辺りを見回す
「??…他のみんなは?」
「たぶん…来ないよ。花火だけ置いてあるから」
既に彩翼くんは察したみたい
「そっか…」
蓮華も気付いたみたい
少しの沈黙のあと、先に口を開いたのは彩翼くんだった
「…こっちおいで…。仲直りしよう?」
少し遠慮がちに蓮華に呼びかけた
静かに頷いた蓮華は、彩翼くんと一緒に砂浜に座り込んだ
「…いきなり、あんな事言ってゴメンな」
ゆっくり話し出した彩翼くん
「…前に火事で家族を亡くした小学生のニュースを見て…人を助ける仕事をしたいって思った。…もちろん、蓮華と離れたくないし、料理人にもなりたい。だから…蓮華が反対するなら俺は」
「消防士って素敵な仕事だと思う!」



