「3日前の夏祭りで…ふふ、宙様ってば照れてしまって可愛かったですわ」 自慢するかのように続ける 「そ、うなんだ…わ、私、急いでるの…それじゃあ」 それ以上は聞きたくなくて、早くその場から逃げ出したかった 「あ、そう言えば…」 既に歩き出していた私の耳に水谷さんの言葉が入ってくる 「宙様が、貴方のこと本当に面倒臭いと言ってらっしゃいましたわよ」 っ… 足が止まりそうになったが、何とか歩き続けた 目の前には歪んだ地面が見えるだけ まるで、世界から色がなくなってしまったような感覚