「ありがとう!...また、ここで会える?」
男の子は下を向いた
「...今日の夜に引っ越さないといけないんだ...今まで声もかけられなかったけど、今日こそ言わなくちゃって思って話しかけたんだ...」
「...っ.........」
自分の頬に涙が伝った
男の子がハッとして私を抱きしめた
「僕のために泣かないで...」
毎日会えると思い込んでいたから余計に悲しかった
「で、でもっ...きっと、もう...会えないよ?」
男の子はゆっくりと首をふった
「そんなことないよ!絶対に会える!...それ」
指輪を指さしながら言った
「それを目印に君を探し出すから!...」
「...私は?どうやって探せばいいの?」
男の子はニコッと笑って見せた
「指輪をずっと身に付けてて欲しい...絶対に見つけ出すから、信じて待ってて!」
「...う、ん」
今度こそ2人で笑いあった
「約束だよ?」
「うん、約束ね!」



