「先生と生徒だけど、女と男でもあるじゃん。
・・・ごめん、俺のせいだ。その傷も足の怪我も」
「なんで、結城くんが謝るのよ!?
足は軽い捻挫ですぐ治るし、おでこの傷なんて残ったとしても誰一人として困らないから!! ほら、私どうせ彼氏も結婚も無いからさ。顔なんてどんだけ傷がついても問題ないっていうか。
結城くんの綺麗な顔に傷がつく方がもったいないしね」
いつも強気な結城くんがものすごく落ち込んだような顔をするから、私は何だか落ち着かなくて、必死に言い訳をまくしたてた。
すっと結城くんの腕が伸びてきて、掌が優しく私の頬を撫でる。
「ひゃっ」
身体が硬直して、思わず首をすくめた。 触れられた頬が熱い。
鏡を見なくてもわかる。
きっと私の顔は茹で蛸みたく赤い・・・
「困るやつ、いるよ。 俺が既に困ってる」
「あの、本当に大丈夫だから。ねっ」
心臓がドクドクと大きな音をたてる。
結城くんにも聞こえちゃうんじゃ・・
「謝ることくらい許してよ。生徒としてじゃなくて、男として。
守ってあげられなくて、ごめん」
真っ直ぐに見つめられて、それ以上何も言えなかった。
結城くんのごめんという優しい声だけがいつまでも耳に残った。
・・・ごめん、俺のせいだ。その傷も足の怪我も」
「なんで、結城くんが謝るのよ!?
足は軽い捻挫ですぐ治るし、おでこの傷なんて残ったとしても誰一人として困らないから!! ほら、私どうせ彼氏も結婚も無いからさ。顔なんてどんだけ傷がついても問題ないっていうか。
結城くんの綺麗な顔に傷がつく方がもったいないしね」
いつも強気な結城くんがものすごく落ち込んだような顔をするから、私は何だか落ち着かなくて、必死に言い訳をまくしたてた。
すっと結城くんの腕が伸びてきて、掌が優しく私の頬を撫でる。
「ひゃっ」
身体が硬直して、思わず首をすくめた。 触れられた頬が熱い。
鏡を見なくてもわかる。
きっと私の顔は茹で蛸みたく赤い・・・
「困るやつ、いるよ。 俺が既に困ってる」
「あの、本当に大丈夫だから。ねっ」
心臓がドクドクと大きな音をたてる。
結城くんにも聞こえちゃうんじゃ・・
「謝ることくらい許してよ。生徒としてじゃなくて、男として。
守ってあげられなくて、ごめん」
真っ直ぐに見つめられて、それ以上何も言えなかった。
結城くんのごめんという優しい声だけがいつまでも耳に残った。



