ドツボに入ってくだけだから、もうフォローを入れようとするのはやめろ、と蒼汰は言う。
「い、いや、すみません。
言いたかったのは、そこのところじゃなくてですね。
そういう理由で、貴方が私に興味があるのなら。
私が貴方を好きになったら、貴方は私のことを好きじゃなくなるんじゃないですかってとこなんですが」
蒼汰は少し上を向いて考え、
「それは知らないが」
と言う。
知らないんだ!?
「いや、今、そういう状況にないから、そのときの感情の想定なんて出来るわけないだろう」
それはそうなのだが、普通は、そんなことないよ、と嘘でも言うべきところではないだろうか。
蒼汰は少し笑って、凛子の髪に触れ、
「試してみればいいじゃないか。
俺が飽きるかどうか。
一度、俺のものになってみればいい」
とその髪の束を口許に持っていく。
「うーん。
それって、熊から逃げたかったら、熊の口に一度、パンチを突っ込めみたいな感じですね」
「……もっといい例えはなかったのか。
お前は、本当にロマンの欠片もないな」
と罵られた。
まあ、大抵の場合、男の人の方がロマンチストだからな、と思う。
「い、いや、すみません。
言いたかったのは、そこのところじゃなくてですね。
そういう理由で、貴方が私に興味があるのなら。
私が貴方を好きになったら、貴方は私のことを好きじゃなくなるんじゃないですかってとこなんですが」
蒼汰は少し上を向いて考え、
「それは知らないが」
と言う。
知らないんだ!?
「いや、今、そういう状況にないから、そのときの感情の想定なんて出来るわけないだろう」
それはそうなのだが、普通は、そんなことないよ、と嘘でも言うべきところではないだろうか。
蒼汰は少し笑って、凛子の髪に触れ、
「試してみればいいじゃないか。
俺が飽きるかどうか。
一度、俺のものになってみればいい」
とその髪の束を口許に持っていく。
「うーん。
それって、熊から逃げたかったら、熊の口に一度、パンチを突っ込めみたいな感じですね」
「……もっといい例えはなかったのか。
お前は、本当にロマンの欠片もないな」
と罵られた。
まあ、大抵の場合、男の人の方がロマンチストだからな、と思う。



