密室の恋人

 凛子のちょっとぷにゅっとした白い頬をつついてみる。

 凛子は爆睡してるようで、ぴくりとも動かない。

 どんだけ疲れてんの、と笑ったあとで思った。

 僕のせいかな、と。

「……やさしい人になんてなりたくないよ。
 悪霊でいい。

 君が手に入るなら」

 陸人は、凛子の期待を裏切るように、そっと凛子の頬に口づけた。