密室の恋人




 家に戻って、いろいろと用事をし、ふう、とラグに座ったところで、ちょうどチャイムが鳴った。

 侑斗は、いつもこういうタイミングがいい。

 まるで、監視カメラでもついているかのようだが。

 おそらく、女の子と付き合い慣れているせいだろう。

 前から食べたいと思っていたが、品切れだったり、タイミングが合わなかったりして買えなかったチョコムースを持ってきてくれた。

「は?
 蒼汰の過去?

 お前、そんなので引っかかってたら、この先、違う男とは、もっと付き合えないぞ。

 俺とかどうすんだ」

 ラグに座った侑斗はそう言ってくる。

「侑斗の悪行は全部知ってるから、もういいよ。

 それに、蒼汰さん以外の誰とも付き合わないから、そんな心配いらないもん」

 クッションを抱いて凛子は転がる。

「お前……やばいストーカーとかになるなよ」

 ほら、食べろ、と侑斗はチョコムースの蓋まで開けてくれた。