「陸人さんが、貴方は私と別れても、すぐに別の女を好きになるって。
それに、今まで貴方が付き合った女の人も全部教えてやるって言ってました」
そう言い、凛子はまた泣き出す。
「ばっ、莫迦っ。
あいつ、ずっとエレベーターに居て、俺に憑いてたわけじゃないだろ。
なんで、そんなこと知ってるんだっ」
「え?
あ、そうか」
と言ったあとで、ん? と言う。
「知ってるんだってことは、陸人さんが知らないだけで、やっぱり、いろいろあったんですねっ」
「エレベーターの中でもあったよ。
綺麗な先輩社員の人に迫られて、無理矢理キスされてたよ。
新入社員のとき」
他でもない、自分の口からそんな言葉が飛び出す。
「陸人っ」
と自分に乗り移ったままの彼を怒鳴る。
まさか、そんな風に彼の名を口にすることがあるとは思ってもみなかった。
ずっとその名を禁忌としてきたのに。
だが、何故だろう。
陸人も少し楽しんでいるような、そんな気配を感じていた。
まるで、友人たちがふざけあうように、彼が軽口を叩いているような。
「蒼汰さんっ」
「はいっ」
それに、今まで貴方が付き合った女の人も全部教えてやるって言ってました」
そう言い、凛子はまた泣き出す。
「ばっ、莫迦っ。
あいつ、ずっとエレベーターに居て、俺に憑いてたわけじゃないだろ。
なんで、そんなこと知ってるんだっ」
「え?
あ、そうか」
と言ったあとで、ん? と言う。
「知ってるんだってことは、陸人さんが知らないだけで、やっぱり、いろいろあったんですねっ」
「エレベーターの中でもあったよ。
綺麗な先輩社員の人に迫られて、無理矢理キスされてたよ。
新入社員のとき」
他でもない、自分の口からそんな言葉が飛び出す。
「陸人っ」
と自分に乗り移ったままの彼を怒鳴る。
まさか、そんな風に彼の名を口にすることがあるとは思ってもみなかった。
ずっとその名を禁忌としてきたのに。
だが、何故だろう。
陸人も少し楽しんでいるような、そんな気配を感じていた。
まるで、友人たちがふざけあうように、彼が軽口を叩いているような。
「蒼汰さんっ」
「はいっ」



