密室の恋人

「寝かしつけるくらいしてあげますよ」

 はい、おやすみなさいー、と言って、凛子は、ぽんぽん、と布団の上から彼の肩を叩く。

「ねえ、凛子ちゃん」

「なんですか?」

「……なんでもない」

 そのまま静かになるが、寝たふりなのかどうかのか、凛子にはわからなかった。

 寝顔は可愛いなあ。

 この場合、どっちの寝顔になるのかな。

 っていうか、蒼汰さん、まつ毛長すぎ。

 これをとって、移植できないだろうかな、とかくだないことを考えているうちに、壁に頭を寄せて、自分の方がうとうととしてしまった。