密室の恋人

 



「さて、凛子。
 そこに座れ」

 家に着いた途端、そう蒼汰に言われ、凛子はソファの前に腰を下ろした。

 反省会だろうかな、と思いながら、正座する。

 前に立つ蒼汰は凛子を見下ろし、
「本日の不埒な行為を反省する気はあるのか」
と威圧的に言ってきた。

「反省してます」
と答える。

 余計なことを言うと、怒られそうなので、そのまま黙っていると、蒼汰は、
「釈明しないのか」
と言ってきた。

 うう。
 軍人さんに取り調べられている気分だ。

「……では」
と言って、弁解を始める。

「上村さんにはお世話になってるし、また千尋さんに振られたとか可哀想だし」

 しかも、あんなとこまで行って。

「それに、蒼汰さんがすぐ来てくれると思ったんですよ。

 上村さんがそんなにおかしなことするわけないとも思ってましたし」

「言い訳だな」
と蒼汰は言う。

 いや、今、貴方が言い訳しろって言ったんですよ、と思ったが、怖いので黙っていた。