密室の恋人

「でも、絶対、お前は俺を好きになると思ってたから」

「いや、何処から来るんですか、その自信」

「だって、俺がこれだけ好きなんだから、お前が好きにならないはずはないと思ったんだ」

「……蒼汰さん、その発想。
 なんだかちょっとやばい人ですよ」

「いいじゃないか。
 結局、お前は俺を好きになったんだから」

 そんな終わり良ければすべて良しみたいな。

 いや、なにも終わってないし、解決もしてないけど。

 二度と冷静さを欠いて、人を傷つけないように、落ち着き払った俺様になった的なことを蒼汰は言っていたが。

 いや、生まれつきのような気がするのだが……。

 堂に入りすぎている。

「ところで、あいつの正体は子供なんだな」

「いえ、昔、子供だったってだけですよ」

「歳月とともに、魂は歳をとっていったのかもしれないが、実際になにかを経験したわけじゃない。

 お前はあいつの爽やかな笑顔がいいみたいなこと言ってたけど。

 子供なら当たり前じゃないか」