密室の恋人

「やだっ。
 蒼汰さんっ」

 蒼汰の顔をした彼に向かい、そう叫ぶ。

 もう一度、彼は口づけてきた。

 が、途中から何故か嫌でなくなる。

 ……あれ?
と思いながら、なんとなくそれを受けていると、離れた彼は言った。

「こらっ、凛子っ。

 お前、俺が寝てるとき、あいつと浮気してたのかっ」

「蒼汰さんっ」
と凛子はしがみつく。

「手錠かけて、他の部屋に行けと言っただろう」

 文句を言われても、凛子はそのまま、蒼汰にひっついていた。

 恐ろしかったのと、今までになく、途中で蒼汰が戻ってきてくれたことが嬉しかったからだ。

 蒼汰はなにか言いかけたがやめ、そっと凛子の髪を撫でてくれる。

「……言っただろう。
 俺のために無茶はするな」

 そう囁き、こめかみに口づけてきた。