密室の恋人

「そうですけど。
 ちゃんと上、羽織ってましたし。

 それを言うなら、急に宅配便とか来たときも、しょうがないから、パジャマにすっぴんで出ちゃいますよ」

「出るな」

「なんでですか」

「お前のパジャマ、可愛いからだ」

「……それは、パジャマが可愛いんですか?」
と言うと、

「自分で考えろ」
と言う。

 ちょっと笑ってしまった。

「昼間」
「はい?」

「俺を返したあと、また上村さんを呼びに行ったろ」

「……なんで知ってるんですか」

 悪いことはできないもんだな、と言ってくる。

「上村さんの同期と出会ったら、教えてくれたよ。
 で、俺の彼女が上村さんまで尻に敷いている、と言って笑ってた」

「あー……」

「なにが映ってたんだ」

 蒼汰は冷静にそう訊いてきた。