密室の恋人

「いや~、私、帰るわー」

「えっ、なんで?」

「いや、あんたの初彼氏だから、友人としては、少し話をしてみたかったんだけど。

 なんかあんな人と向かい合ったら、緊張してお茶も飲めそうにないや。

 凛子、またね」
と既に鞄をつかんでいる。

「ええっ?
 ちょっと待ってよっ」
と言う麻友について行き、結局、会計も済ませて、外に出た。