密室の恋人

 無垢にも見える笑顔で彼は囁く。

「大丈夫。
 蒼汰にはバレないよ。

 だって、これは蒼汰の身体なんだから」

 彼はそうっと壊れ物でも扱うかのように、凛子をベッドに寝かせながら言った。

「でも、凛子ちゃん、ひとつだけ覚えておいて。

 この身体は蒼汰のものだけど、僕は蒼汰じゃない」

 凛子ちゃん、僕を見て――。

 凛子の瞳を見つめ、強くそう訴えてくる。

「愛してるよ、凛子ちゃん。

 全部、君のせいだ」

 そう言ったあとで、彼は凛子の首筋に唇を寄せてきた。