密室の恋人

「凛子ちゃん、僕のものになってよ。
 この間みたいに、僕が無理やりにじゃなくて。

 君から自分の意思で」

 え。

「そうしたら、全部しゃべってあげてもいいよ。

 僕が何者なのか。

 何故、蒼汰に憑いているのか。

 どうして、あのエレベーターに入ると見えるのか。

 ……知りたいんでしょ、凛子ちゃん」

 そう言いながら、彼は凛子が羽織っていたパジャマを外させる。

「本来、僕はそう悪人じゃないんだよ。

 だって、今まで蒼汰に祟って出ることもしなかったじゃない。

 あいつに殺されたのにさ」

 そう言いながら、彼はその手を凛子の背中に置いた。

 ぞくりとした。

 先程まで自分に触れていた蒼汰の手なのに。

 今はそれを異物のように感じて。