密室の恋人

「俺がゴミ片付けながら話してたら、あいつ、落ちたゴミを拾ってくれたんだ。

 手が汚れるぞって言ったら、そうだなって言いながら、俺の服で拭きやがったが。

 みんな、此処に関係ないゴミとかも捨ててくくせに、俺が掃除してて、ゴミが転がり落ちたりすると、顔しかめるんだよな。

 あいつ、無意識のうちに、ひょいって拾ったんだ。

 なんかわからんが、ちゃんとしつけられたいい奴だと思った。

 ……残念ながら気も合うし」

 なにが残念なんだ、と思う。

「しかも、俺に言うんだよ。
 凛子にとって、俺が弟みたいものなら、俺にとっても弟だって」

 なんだかわからないところで、男の友情が育まれていたらしい。

「凛子、蒼汰の親に会いに行くんなら、そのキスマークは見えない服に着替えてけよ。
 それはやるから」
と言う。

「ありがとう。
 でも、お金は払……」

 ああ、うるさい、と侑斗は手で払う。