密室の恋人

 


 凛子は夢の中で、エレベーターの中に居た。

 誰も乗っていないエレベーター。

 ただ、上に上がっていき、下りていく。

 扉が開くことはない。

 いつもは明るく感じるエレベーター内の蛍光灯が今日はなんだか、暗く感じる。

 胸が苦しい気がする。

 現実にーー。

 なにかが上に乗っているみたいに。

 猫か。

 蒼汰か。

 一緒にしちゃ駄目か、と思いながら、朝までうなされた。