密室の恋人

 



 港から結局、二人でマンションまで帰った。

 晩御飯は、何故か、コンビニ弁当という話になったので、マンション一階のコンビニに行く。

 店に入る前、辺りを見回した蒼汰は、
「このマンション、ほんとに会社の近くだな」
と言った。

「そうなんですよ。
 だから、通勤ラッシュに遭わなくて、便利……」

 言いかけて気づく。

「入り浸らないでくださいよ」

 そう言ってみたが、蒼汰はさっさと店内に入っていってしまった。

「ほら、ご希望のコンビニ弁当ですよー」
と棚の前で言うと、

「なにかお前が揃えたお前の手柄みたいだな」
と、ひとしきり、憎まれ口を叩いたあとで、蒼汰は腕を組み、棚を睨んで考え込む。

「……あまりないな」

「時間が早かったからですよ」

 そう言いながら、凛子は店内の時計を見上げた。

「そろそろお弁当搬入される時間ですね。
 それまで、なにか違うものでも見てます?」
と言うと、

「お前はコンビニの達人か」
と言われる。

「……誰でも知ってますよ、そんなこと」

 そう言ったとき、ちょうど、侑斗が奥のスタッフルームから出てきた。