本当はこんなこと言いたくないけど、仕方ない。
「もう、私に近づかないで」
―――ズキン
胸が痛い。
だけどこれで龍樹、私のこと嫌いになってくれたよね…..?
せっかく庇ってくれたのにこんな最低なこと言う私のことなんて…..。
そのとき、授業の終わりを知らせるチャイムが響いた。
私は周りの人の視線を浴びながら体育館を出る。
「うわ~、最低~。」
「香帆ちゃん、かわいそ~。」
「やっぱ、性悪女じゃん。」
「死んじゃえばいいのにね。あんなやつ。」
「せっかく龍樹が庇ってくれたのに….」
なんて罵声を背中に浴びながら。
わかってる…..。わかってるよ….。
自分が最低な人なことくらい。



