―――ガンッ
鋭い音をたてて壁にぶつかり、床に転がるボール。
体育館の端のほうだったけど、大きな音が鳴ったせいで、音を聞いた人の視線が私と香帆ちゃんに集まる。
「ちょっと、性悪女!! あんた、サイッテー!!」
「香帆、大丈夫!?」
香帆ちゃんの友達だと思われる二人が、香帆ちゃんに駈け寄ってそんなことを言ってくる。
香帆ちゃんの友達はその時に、男子達のほうを見てたからきっと知らないんだと思う。
多分私が香帆ちゃんの足に引っ掛けて、転ばせたところしか見てないと思う。
…..確かに足を引っ掛けたのは悪かったよね……。
でも、私が代わりに前に行って、ボールにぶつかるのだと間にあわなかったから…..。



