用を済ませると谷型くんたちの下駄箱に行き、また二人で廊下を歩く。
やっぱりすれ違う人たちに見られてる。
一年の教室がある方に歩いていくと、見覚えのある人たちを見つけて私の足はとまった。
同時にそんな私に気がついて、谷型くんも足を止める。
「謙太、昨日はありがとうね」
「別にあれくらいどうってことねぇし」
そんな会話がここにいても聞こえてくる。
村澤くんと香帆ちゃんが楽しそうに話していた。
やっぱり噂は本当だったんだ。
香帆ちゃんはいつも村澤くんのことを『謙太くん』って呼んでるのに、今日は『謙太』ってゆう呼び捨てになってる。
それはもう昨日のうちにいつも以上に仲良くなった証拠。
つまり二人は付き合い始めたってこと。



