「ねぇねぇ、聞いた!?村澤くんと川味さんたち付き合ったらしいよ!」
「ホント!?」
となりで靴を履き替えている女子たちの会話が耳にはいる。
よかった…。
ふたりとも無事に付き合えたんだ。
少しだけ胸が痛くなるけど、気付かないふりをした。
私は香帆ちゃんの下駄箱に行くと誰にも見つからないように、そっと開けて手紙を入れた。
【ごめんなさい】
ただその一言だけを書いた手紙を。
もちろん、差出人は書いていないし、誰が出したかなんてわからないかもしれない。
それでも一応謝っておきたかった。
いじめてごめんなさいということを。



