いつものことだし、自業自得だけど、やっぱり傷つくな….。



見てのとおり、私は学校一の嫌われ者で有名人。



なんで嫌われてるかっていうと、中学生のころいろいろと問題を起こしちゃったから。



その噂におひれがついて、あることないこと噂されてるから。



その噂はもう学校中に広まってる。



別に嫌われたくて嫌われてるわけじゃないけどね。



私はこの雰囲気に耐えられなくなって一旦教室から出ることにした。


「キャ―――!!」


教室をでて廊下を歩いていると、廊下にいる女の子達が一斉に悲鳴のような声をあげた。



うるさいなと思いつつ、女の子たちの視線の先をたどってみると、一人の男の子がいた。





谷型 龍樹 (たにがた りゅうき)くん。



たしかそんな名前だったと思う。



茶髪で長身のイケメン。

男の子からも女の子からも人気。



学校一の人気者って呼ばれてて、まるで私とは正反対。



私もなんとなく谷型くんのことを見ていると、目があったような気がした。




私はそんなこと気にせずにもうすぐHRが始まる時間なので、教室に戻っていった。