それだけ言うと保健室からダッシュで逃げだした。
行き先は三年の空き教室。
私は痛む体を無理やり動かして、なるべく急ぎ足で走った。
だれも、いない廊下をひたすら走る。
―――ガラガラ
そして空き教室の扉を急いで開いた。
そこには思った通りに一瞬肩を揺らした理紗ちゃんがうずくまって泣いていた。
「理紗ちゃん」
声をかけて一歩一歩近づく。
「……なによ。来ないでよ!」
顔を上げ、泣きはらした目で、理紗ちゃんが私のことを見あげた。
うわ、すっごく脹れてる。
いっぱい泣いたことがわかるくらい、その目は脹れていて、
おまけに彼女の右手を見ると、赤くなってこっちも脹れていた。
……やっぱり….。
さっき、叩かれたときかなり痛かったから、藤野理紗ちゃんの手も脹れてるんじゃないかと思ってシップを持ってきて置いて正解だったな…。
人を手で叩くと、自分の手も痛くなる。
それは私もよくわかってることだから……..。



