「そ、そんなことより龍樹、ここにきてどれくらいたった?」
問い詰めてくる龍樹に冷や汗をかきながら、話題を転換させる。
「…10分くらいだ」
10分か…..。
理紗ちゃん、もう帰えっちゃったかな……?
もしかしたらまだ空き教室に戻ってるかも……。
そう思った私は、痛む体を無理やりベットから出した。
もちろん空き教室に行くため。
「お、おい!お前、なにやってんだよ」
龍樹がとめているのを聞かずに、棚からシップと保冷剤をとりだす。
もしかしたらまだ、理紗ちゃんは空き教室にいるかもしれない。
…..一人で泣いてるかも。
なにも出来ないかも知れないけど、私は理紗ちゃんに伝えたいことがあるんだから……。
「龍樹、心配かけてごめんね….。でも私、行きたいところがあるの」
龍樹には心配かけちゃうかもしれないけど、私は空き教室に行かなくちゃ….。



