悪役お姫様~人気者王子は甘々彼氏~





「別れろって言ってんでしょ!!」


―――ガンッ!!


「….っ!」


蹴られて声も出せないほど痛い。


あまりの痛みに、私はその場にうずくまる。


でも、彼女はまだ続ける。


「あんたみたいな性悪女とは似合わないのよ!!」



―――ガンッ!!


再び鋭い痛みが走る。


私を蹴る藤野理紗ちゃんの顔には怒りが出ていて、本気で怒ってる。


……だけど、その顔はなんだか苦しそう…。


悲しみや苦しさがその表情にはあって、


藤野理紗ちゃんは本気で龍樹のことが好きなんだ……。


…..もしかしたら、藤野理紗ちゃんだって、本当はこんなことしたくないのかも…。


それに、私だって、彼女の気持ちが痛いくらいにわかる。


私も謙太くんが好きだったときに、私だって好きなのにって、思っちゃったもん…。


そう思うとなにも言えなかった。