―――キーンコーンカーンコーン
待ちに待った昼休みになった。
昼休みの時にいつもは龍樹がきてくれるから、私が龍樹の教室に行ってみると、
龍樹と理紗ちゃんがなにか話をしている。
「龍樹~お昼一緒に食べよおよぉ」
「無理だっつてんだろ」
「今日くらいいいじゃん。ね?」
そんな話声が聞こえてくる。
「どうしたの?」
二人に近づき声をかけた。
どうやらお昼について話しているみたい。
「俺、こいつと食うから。だから諦めろ」
「わかったよぉ、じゃあねぇ。龍樹~」
理紗ちゃんは案外諦めがはやかった。
でも、なんだかすごく睨まれていたような気がする。
私達は教室をでて、屋上に行った。
教室から出ていくときにすごい視線を後ろから感じながら。