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Side優乃


龍樹との誤解が解けてはや一週間。


あの後から龍樹とは順調に進んでて…。


なにごともなく過ごしてる。


今も一緒に登校中。




「龍樹ぃ~」


学校が近くなってきたときに、後ろのほうから龍樹のことを呼ぶ甲高い声が聞こえた。


だれだろう…。


そう思って振り返ると、どこかで見たことあるようなメイクが濃くて、香水も付けてる女の子がいた。


ちょっとギャルみたいな女の子。



あれ?この子どこかで見たことあるような…..。


まぁ、学校の廊下ですれ違ったりはしてるかもしれないけど…。



「あ?お前誰だよ」



龍樹はそう言って怪訝な表情を向ける。