悪役お姫様~人気者王子は甘々彼氏~




私は周りに人がいないだろうと思って泣いた。


「村澤くん…..あなたのこと、好きだよ。大好きだよ….。」


たとえ、伝わらなくたっていい。


村澤くん、あなたのことが大好きでした……。


「だから、香帆ちゃんと幸せになってね…….。」


二人とも、私の分まで幸せになってね。


私は、自分の失恋と二人のことを思って泣いた。




私は知らなかった。


誰もいないと思っていたから。







「へぇ~、霧長って、村澤のことが好きだったんだな」


!?


突然後ろから声がした。


びっくりして後ろを振り返る。


そこにはなんと今日、廊下で見た谷型龍樹くんがいた。


しかもニヤニヤしてる。


「な、なんでここに….」


周りに人なんていないと思ってたのに。


「なぁ。お前、俺と付き合えよ」


返ってきたのは質問の答えじゃなくて、そんな意味のわからないセリフ。