….放課後から一時間30分ほど経過した。
さすがにアイツも帰ってるよな……?
一度家に帰った俺はなんだか気になって、もう一度学校へきていた。
さすがに一時間半も経過してるんだから、諦めて帰ってるはず。
そう思って屋上の扉に手をかけて開けてみる。
だけど……
「優乃!!」
なんとアイツはまだ残っていた。
「あ、龍樹!やっときてくれたんだ….」
「お前っ、こんな時間まで何してんだよっ….」
「だって、龍樹がくるまで待ってたんだもん」
「だからって…!」
だからってなんでこんな時間まで残ってんだよ…。
しかもこんなに泣きはらした目して…。
「龍樹、私龍樹に言いたいことが….」
「お、おい!優乃」
俺の元までこようとして、優乃は途中で倒れた。
すぐさま駈け寄り抱き上げる。
くそっ、なんでこんなに体が熱いんだよ。
よく見ると優乃は顔を真っ赤にしていた。
今は真夏だ。
この暑さで熱中症にでもなったのか….?