悪役お姫様~人気者王子は甘々彼氏~





私がボーっとその様子を見ていたら、龍樹とバチッと目が合ってしまった。


いつものごとく、すぐにそらされたけど…。


たったそのことだけでも泣きたくなってくる。


龍樹の近くでは他の女の子達が楽しそうに龍樹としゃべってて。


他の女の子に話しかけないで、笑いかけないで…。


なんて、私にはもうそんなこと言える価値ないのにね…。



…そう思っちゃうんだ。


私はその光景をもう見たくなくて、その場から逃げるようにダッシュで走った。




行き先は屋上。


ここならだれも来ないから…。


それに龍樹との思い出がたくさん詰まった場所。





……なんて、未練ありまくりだよね、私。


そんなことを考えながら屋上の扉を開ける。


やっぱりあの時のままだ。


空は相変わらず変わらない。


私の心みたいに….。



……もしも、もしもこの空みたいにこんな状況がいつまでも続くとしたら……?