悪役お姫様~人気者王子は甘々彼氏~





「龍樹!!」


クラスの中心にいる龍樹に声をかける。


….だけど。



「あ~、俺。ちょっと用事出来たわ」


またもや私のことを無視して、私がいる反対側の扉から出ようとした。


「龍樹!なんで避けるの!?」


急いで龍樹のいる反対側の扉まで行って、彼の袖を掴み呼び止める。



「…….離せよ」


低くて普段は向けられたことのないような声。


その声に思わずビクッと体が反応する。


思わず掴んでいた袖を離しそうになった。


…ダメだ。ここでくじけちゃ…。


「や、やだ…」

「離せって言ってんだろ!!」


龍樹は突然大声で叫ぶと、私が掴んでいた手を乱暴に振り払った。