はぁはぁ。


乱れた呼吸を持ちながら、龍樹のクラスのB組の下駄箱まで行く。


どうか、龍樹の靴がありますように…。



と願いながら龍樹の下駄箱を探す。


谷型、谷型。あ、あった!


『谷型』と書かれたプレートを見つけた。


ちょっとなか見るくらい、いいよね?


心の中で龍樹断りを入れてから、龍樹の下駄箱の扉を開ける。


だけど………。


龍樹の下駄箱にあったのは、私が望んでいた物じゃなくて、


学校で普段、履いてる上履きだった。


ねぇ、龍樹…どうして?


なんで私に一言も話さないまま帰っちゃうの?