龍樹と付き合いだしてからは一人で食べることなんてなかったから、どうしよう。
屋上は龍樹しか鍵の番号を知らないから無理だし。
考えた私は今日、島根くんと行った空き教室で食べることにした。
―――ガラッ
扉を開く。
「あれ?」
誰もいないと思ってた空き教室には、なんと先着がいた。
「黒咲くん」
前に一緒にプリントを運んだ黒咲 昇(くろざき のぼる)くんだ。
「あれ~、優乃ちゃんじゃん。こんなところに一人でどうしたの?」
「うん、ちょっとね。龍樹が用があるから一緒に食べられないって…」
「それで一人で食べに来たんだ」
「うん」
私は近くにあった机にお弁当を広げて、座って食べ始める。
「そういや優乃ちゃん。優乃ちゃんのクラスに今日、転校生が来たんだって?」
「うん、そおだよ。島根翔哉くんっていってね、実は私の中学の時の同級生なんだ」
「ふ~ん、そうなんだ。結構イケメンなんだってね」
確かに島根くんはイケメンだ。
黒咲くんも同じくらいイケメンだけど。
でもやっぱり龍樹が一番カッコいい。



