悪役お姫様~人気者王子は甘々彼氏~




「あ、私、ちょっとお手洗いに言ってくるね。先教室戻ってて」



教室が近くなってきたときに、お手洗いに行きたくなった私は島根くんを置いてトイレへと向かった。


トイレに行く途中の廊下で女の子が転んでいるのを見つけた。


すぐに駆け寄って手をさしのばそうとしたけど、私が行く前に他の誰かが手を差し伸べた。


「大丈夫?」


優しくその子に手を差し出す女の子。


「うん。ありがとう」


転んでいた女の子はその女の子の手をとり立ちあがった。


周りには授業がもうすぐ始まるためか人がいなかったから、見ていたのは私一人だけだったと思う。


….よかった。


転んだ女の子に怪我がなくて….。


「よかった」


手を差し伸べた女の子に優しげに微笑んでいた。


その光景を見て心が温かくなる私。


優しい子だなぁ….あの子。


微笑んだ表情があまりにも印象的で思わずじっと見つめてしまう。


二人が笑い合ってるのを見届けると、トイレに行こうとしてたことも忘れて、教室に戻ってしまった。