「ちょ、島根くん。頭上げて?」
私が慌てて止めると、島根くんはおそるおそるといった感じで頭を上げた。
「私、別に気にしてないし、私がしたくてしたことだから。だから島根くんは気にしないで?」
「だけど、お前は俺を助けるためにやったんだろ?なのに俺は….」
「….島根くん….」
島根くんは後悔したように顔を歪めた。
別に島根くんが悪いわけじゃないのに…..。
誰だって人間、弱いところとかあると思う。
もしもあのとき、島根くんが私のことを庇っていたら島根くんはまた、いじめられることになってたと思う。
そしたら、私がわざわざ自分がいじめられるように仕向けた意味がなくなっちゃうよ。
「俺、あのときはお前に守られたけど、
今度は俺がお前のことを守るから」
「島根くん、大丈夫だよ。自分のことを責めて私のことを守ろうとしなくても。それにね…私今最高に幸せなの」
….龍樹がいるから。
龍樹がいるからそんなこと今まで忘れるくらい、笑ってたんだと思う。



